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TOP > ギャラリー > 第19回ARTBOX大賞展受賞記念展 乃青ミルカ展 > アーティストインタビュー/乃青ミルカ
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出版相談
1971 青森県生まれ
2009 武蔵野美術学園メディア表現科版画コース研究課程入学
   現在同学在学中

公募入選歴
2007 日本版画協会第75回版画展
   あおもり国際版画トリエンナーレ2007
2008 第14回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展
   第6回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ
   GALLERY HOUSE MAYA
   挿画を描くコンペディション Vol.8」
   第33回全国大学版画展
2009 日本版画協会第77回版画展
   第15回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展
制作について
私は手で描いたそのままの表情を大切にしたいと考え、石版リトグラフという方法で制作しています。それに描画する石はジュラ期後期の生物の化石からできています。
無の状態でその石と向き合っていると、ふと石の表面にイメージが浮かび上がることがあります。
遥か昔に生きてきた者たちの記憶と、今生きている私の記憶が絡み合い融合し新たな物語が紡がれているような感覚で、いつも不思議な感覚を覚えます。 一枚の作品の構造は、主版となる雁皮紙の下地に、黒に近いグレーの版や薄い色版を重ねていまして、その場合は5、6版の多色刷りです。色を使う場合は、なるべく主になっている版の邪魔にならない色づかいを心がけ、黒を基調とした世界を制作しています。
制作の工程は、構想を練り、イメージを描きます。そして、石を磨き、描画する画材はクレヨンを用いて絵を描きます。そして製版を行い、刷り、加筆をし、訂正などをした後、再刷りし、紙の裏に、別の紙をあてて補強し、貼り込みをして作品を仕上げています。
日常と非日常の間を揺らぎながらも、ふと目をあけた瞬間に広がるのはまぎれもない現実です。そこに感じるのは、私が生きるという日常の感覚。その感覚が私自身の表現を支えているのではないかと思っています。

これから
初期の頃は見る側に、画面の表情やタッチから、絵の中にある色を想像してほしいと思いモノクロ作品を制作してきましたが、色版の研究のため最近は補色で下地に色を入れることを試作中です。今後は、自分で考えたストーリーに独自の挿絵をつけた絵本を制作してみたいです。

出品作品をピックアップ
作品一覧はこちら
月ノカケラヲ届ケニ
「月ノカケラヲ届ケニ」\170,000
けんかしないで
「けんかしないで」\25,000
舌相撲
「舌相撲」\25,000

編集後記
ノスタルジックな画面の中から紡ぎ出されたメッセージは、美しくもどこか懐かしく、幼い頃両親に読み聞かせてもらった童話の世界を感じさせます。作品の中の動物やこども達の笑い声が今にも聞こえてきそうです。