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NEW ILLUSTRATORS FILE vol.5掲載作品

今回ご登場いただくアーティストは山本正明さん。肩書きが「デジタル立体イラストレーター」という、何やら聞いたことがあるようなないようなもの。作品を見ると「立体」は3DCGでは作られておらず、立体作品を作ってからデジタル作品化している様子。その作品からは、手の込んだ、新感覚の雰囲気を醸し出しています。


略歴:1970年広島市生まれ、在住。1993年KFSアート・コンテスト/奨励賞(同95年、02年)。1994年電通ニューウェーブ100人展。2004年玄光社「イラストレーション」152号特集、《立体イラストレーションファイル50》掲載。2005年第57回広島県美術展デザイン部門/優秀賞。
■主な画材:軽量粘土 アクリル絵具 Photoshop■制作期間:「デジタル立体イラストレーション」は、ラフ決定から5日〜1週間。「ペン画」はラフ決定から1日程度。■データ入稿:可能■得意なタッチ:表面がザラザラした立体(デジタル)、線画■今後挑戦したい仕事:得意な分野、未知の分野に限らず、自分の作品に適う可能性があるものはすべて挑戦していきたいです。■クライアントにひと言:いいもの、おもしろいものをご納得いただけるよう創っていきたいと思います。

Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
今のところ仕事に結びついてはいないのですが、「New Illustrators File」の表紙に使っていただいたことで「見たよ」と声をかけてもらえることがあります。

 

 

Q2.その他に仕事を得るための、特別な営業活動はしていますか?
広島在住なので、基本的には作品ファイルの送付と、ホームページが主な営業活動です。たまに上京して持ち込みで営業をすることもありますが、費用がかかるのでそのときの意気込みは大変なものです。

Q3.作品を制作するうえで気をつけていることは?
現在は「デジタル立体イラストレーション」と「ペン画」のふたつのタイプを制作しています。最初はひとつでしたが、それぞれが進化してそれぞれのおもしろさがあるので、アイデアを考える時などは、あたまのスイッチを切り替えて制作するようにしています。
「ペン画」は、ネタのおもしろさを大切に。
「デジタル立体イラストレーション」は硬質で落ち着きのあるものが多いので、冷たい感じになりすぎないように立体作品特有の手づくり感や親しみやすさを残すようにしています。 Q4.「デジタル立体イラストレーション」でご苦労されている点は? あまり苦労と感じることはありませんが、強いて上げるなら、撮影のとき部屋が占領されることでしょうか。ですが、作品を見ていただいた方に「デジタル立体イラストレーションってなに?」「どうやって創ってるの?」と聞かれる時はうれしいです。

 

 

Q5.デジタルの利点を生かしてアニメ作品を制作しようと考えたことはありますか?また、もう作っていますか? 以前、デジタル立体作品をGIFアニメで動かしてたことがありましたが、自分のなかでブームが過ぎ去ったので今は創ってないです。またブームが来れば創るかもしれません。 Q6.山本さんの作品はコミカルでユーモアを醸し出しつつ、でもどこかシニカルさを感じさせますが、作品に込めるテーマのようなものはありますか? 自分ではあまり意識していませんが、特に「ペン画」に対してよくそう言っていただけます。「テーマ」というほどたいしたものはないですが、あまり説明っぽくならないように、見てくれる人が「ちょっと考えて意味がわかる」ぐらいの距離を保つようにしてます。自分で「おもしろい」と思えるかどうかを基準にしています。

Q7.影響を受けたアーティストや物事などはありますか? 最近は「取扱説明書」に描かれている何気ないイラストに魅力を感じます。あれはおもしろさを秘めています。

 

Q8.これだけは他人に負けない!というものがあったら。
私生活に関していえば「寝付き」と「寝起き」はかなりいい方だとおもいます。

Q9.クライアントへの自分のPRポイントを教えて下さい。
「立体イラストレーション」といえば、いろいろ制約があり扱いにくいというイメージがありましたが「デジタル立体イラストレーション」でそれらすべての問題がクリアされ、CGイラストとおなじように扱っていただけるようになりました。また、「立体イラスト」ではむずかしかった表現も「デジタル立体イラストレーション」でなら容易に表現することが可能です。影に隠れがちですが「ペン画」も自分なりのおもしろさを表現することに重点を置いて制作しています。ご依頼の中には表紙を「デジタル立体イラストレーション」、挿絵に「ペン画」と、テイストを統一される場合もあります。 Q10. これから挑戦してみたい仕事を教えて下さい。
今現在はビジネス系のお仕事が多いので、それをさらに多くの方々に知っていただき、より多くのお仕事に挑戦していきたいという思いと、それとは逆に「デジタル立体イラストレーション」の新しい可能性を引き出してくれるようなお仕事にも挑戦していきたいと思っています。あとは、「ペン画」のおもしろさを使った広告のお仕事もやってみたいです。

山本さんは、デジタル信望者などではなく、その反対のペン画のようなアナログな作品も手がけている、バランスのとれた方なのだな、ということが分かりました。しかしながら、「『取扱説明書』に描かれている」イラストにまでアンテナを張っているとは!生み出される作品もさることながら、山本さんのアイポイントにも興味を抱きます。クライアントになったら、良い意味で影響を受けること必至!イラスト制作依頼