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人気イラストレーターにインタビュー

人気イラストレーターに聞いてみました!連載第1回目は、広告・ポスター・カレンダーを中心に活躍する人気イラストレーター・駒田寿郎さんに、仕事・作品・制作・ヴィジョンなど、現在イラストレーターを目指している人が聞いてみたかったAtoZを伺ってみました。

イラストレーター:駒田寿郎さん

東京都在住。1945年 愛知県生まれ。日本デザイナー学院卒業。中日エジェンシー(デザイナー)を経てフリー。オリエンタル中村百貨店(現、三越百貨店名古屋栄店)の専属イラストレーターとして4年間ファッションイラストを担当。1969年 毎日広告賞入選。JALパックポスターイラスト担当。1980年〜81年 NYソサエティーオブイラストレーターズ国際展入選。1996年 関東信用金庫協会PRコンクール優秀賞。1998年 アンデルセンメルヘン文庫選考委員&挿絵担当。

Q1.仕事を得るために何か特別な営業活動などはしていますか?
業界紙の本に作品を掲載しています。3社の年鑑(複数の作家と作品を紹介する本)に作品を掲載し、その他はホームページで作品を紹介しています。後は思い当たることは余りないですね。

Q2.切り絵からCGに移行したことによるメリット・デメリットを教えて下さい。
メリットは、自分のデッサン通りに切り抜けること。デメリットは、モニターは目が疲れること。

イラストレーター:駒田寿郎さん

Q3.女性を主に描かれていますが、モデルはありますか?
大正時代の竹久夢二さんのように、好みの女性を何人もモデルに出来ればステキですね。実物のモデルさんを描いて仕事をしているイラストレーターは、ほとんどいないでしょう。写真は肖像権とか、カメラマンとの事を考えると難しいですね。頭の中にぼんやりと浮かぶ、優しく澄んだ瞳。私のモデルは、ハッキリとした形がないように思います。
Q4.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
あります。色とか、形などをデフォルメしたこと。
Q5.クライアントから求められる要素について教えて下さい。
広告、挿絵とも特にありませんが、『駒田さんらしく』と言われることでしょうか。
Q6.これまで一番大変だった仕事は何ですか?
何年か前の話ですが、週刊誌の挿絵と新聞の挿絵と重なった上に、広告のレギュラー(断ることが出来ないポスターやパンフレット等の仕事)が2日の間に鉢合わせたことがあり、その中の1枚の絵が上手くこなせず、締め切りが過ぎ、複数の担当の方から請求の電話が入り、焦って手がカチカチになりました。あの時は、言葉にならないくらい大変でしたね。
Q7.クライアントへ自分の作品のPRするポイントは何ですか?
広告界は、爽やかな女性の表情。挿絵界は、様々な創造を惹きたてる女性達。
Q8.イラスト作品の制作期間を教えて下さい。
クライアントには2週間と答えます。実際は物によりますが、1日〜3日くらいです。
Q9.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストはありますか?
ジャンル分けがないような絵を企画して描きたいですね。
Q10.現在、イラストレーターを目指している人へアドバイスを下さい。
絵以外のあらゆる文化の中から好きなことを選び、イラスト作りのヒントにするなど柔軟な考え方で取り組んだ方がいいでしょう。好きなイラストと得意なイラストは区別し、色々な絵を描いて他人に見ていただき、素直に意見を伺うことも大切ですね。
代表的な作品

イラストレーター:駒田寿郎さん イラストレーター:駒田寿郎さん

駒田の仕事でもっとも多く登場し、今の絵スタイルになる初期頃のキャラクターです。

くつろいだ女性のゆったりとした雰囲気が良く 出ていて、大人の女性を感じさせます。最近の作品です。

駒田寿郎の作品集
イラストレーター:駒田寿郎作品州/光と風

反響はどうでしたか?
クライアント、一般の方、知人、同業の仲間等からあらゆる方面の方から反響があり、驚いています。また、自信を深めたことも事実です。広告の中でも花形とされるポスターに使用された作品をメインに収載。「言葉よりも伝わるコミュニケーション」として、秋山孝のメッセージがつまっています。

最近の活動は? ※インタビュー当時の情報です
イラストでショートストーリーを制作中
自分のイラストスタイルで、一枚の絵でなくショートストーリを何枚かの絵で展開させています。コミックタッチになるかも知れませんが、仕事の合間に描いています。
 駒田寿郎公式HP:http://www.studioyellow.com/

長年に渡り、第一線で活躍されている駒田さん、人気イラストレーターとしての貴重なお話は、イラストレーターはもちろん、全てのクリエイターにとって大変参考になる事とおもいます。お忙しいお仕事の合間に貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。