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人気イラストレーターにインタビュー

人気イラストレーターに聞いてみました!連載第2回目は、2Dと3DCGの融合で、独自の世界を表現するイラストレーター、袴田一夫さんです。イラストレーターとしてのキャリア・デジタル作品の制作キャリア共にベテランの袴田さんが語る「デジタルイラストレーション」とは?

イラストレーター写真

東京都在住。静岡県清水市生まれ。1978年 多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。1978年 アドバタイジングファクトリー入社。1979年 退社後フリー。1996年 デジタルでの制作を始める。現在、ソサエティオブイラストレーターズ会員。デジタルイメージ会員。

Q1.仕事を得るために何か特別な営業活動などはしていますか?
特別なことはしていません。ただ、いろいろな作品集には積極的に出しています。また、新しい作品がたまるとファイルを作って打ち合わせ時に手渡すということはしています。

Q2.アナログからデジタルに移行したことによるメリット・デメリットを教えて下さい。
デジタルはコピーして他へ使えるというメリットはありますが、同じテイストのものが出来上がったり、新鮮味に欠けてしまうということがありがちなので気をつけています。

Q3.イメージ重視の作品が多い気がしますが、モデルはありますか?
音楽を聴きながらイメージを膨らませていくので、具体的なモデルはありません。
Q4.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
自分の中にいろいろなパターンがあり、それぞれがまだ展開中です。
Q5.クライアントから求められる要素について教えて下さい。
キーワードとしては「未来」「異次元」「浮遊感」「シャープ」などでしょうか。
Q6.これまで一番大変だった仕事は何ですか?
某テーマパークのオープニング時の全体図でした。当然まだ建設中なわけで、充分な資料もなく、特に時間がありませんでした。あの時間内では、あれ以上のものは不可能でした。
Q7.クライアントへ自分の作品のPRするポイントは何ですか?
非現実的なとこでしょうか。
Q8.イラスト作品の制作期間を教えて下さい。
4〜5日でラフアップ、それから一週間から10日でフィニッシュというのが一般的なところです。
Q9.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストはありますか?
もう一度原点に戻って、CDジャケットの仕事がしたいです。あと、中途半端になってしまっているキャラクターを展開したいと思っています。
Q10.現在、イラストレーターを目指している人へアドバイスを下さい。
現在、イラストレーターという定義自体が分からなくなっていますが、溢れているビジュアルの中で、コレが好き!!というものが見つかればしめたものです。

代表的な作品

「未来材料」という、これからの時代の素材を扱う雑誌の担当をしてきましたが、実際にはなかなか絵で表現しにくいものを何とかビジュアルにしていく作業が楽しかったです

先方で創ったCGのラフを海外のミュージシャンより送られてくることが多くなりました。以前では考えられなかったことです。

袴田一夫の作品掲載誌

現代日本のイラストレーション・NEW ILLUSTRATORS FILEよりご覧いただけます

最近の活動は? ※インタビュー当時の情報です
銀座ART BOXギャラリーにて 個 展 10/18(月)〜10/22(金)
デジタルに移行してから初めての個展となる今回は、デジタルだけで終わらないアナログの要素を融合した作品を展示いたしました。
 袴田一夫公式HP:http://bits-town.com/

今やスタンダードになってしまったデジタルの世界で、アナログ気質を上手く取り入れながらオリジナリティを追求する袴田さんの貴重なお話は、今イラストレーターを目指している人、更にはデジタルでオリジナリティがなかなか出せずにいる人たちにとって大変参考になることと思います。お忙しいお仕事の合間に貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。