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ART BOXが自信をもってご紹介するイラストレーター。今回はリアルで魅力的な人物描写が大変印象的な、後藤基介さんをピックアップしたいと思います。現在はアナログからデジタルに移行された後藤さんの作品は、一口に「リアルイラストレーション」といっても独特の世界があります。その秘密は一体どこに隠されているのでしょうか?

1986年 金沢美術工芸大学卒業。2001年 第18回読売広告大賞社会環境部門/優秀賞(連名)■ 主な画材/Painter6〜・Photoshop・Illustrator・エクスプレッション。■制作期間/1日〜2週間。サイズやボリューム、タッチにより異なります。■入稿/データ入稿。■得意なタッチ/手描き感を感じるイラスト。■今後挑戦したい仕事/ジャンルを問わず様々な分野に挑戦したいです。

1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
お陰さまで様々な反響いただき、ご意見を制作に生かすいいヒントになっています。

2.その他特別な営業活動はしていますか?
タッチ見本的な意味合いで自分のホームページ、ネットの名鑑での作家登録などです。また他社のイラスト年鑑にも掲載させていただいています。現在はとりたてて売込みはしていません。

3.今のテイストに落ち着くまでに、改善した点はありますか?
テイストといいますかスタイルは固まっていないです。また、固めてしまおうとも考えていません。これからも研究して行きたいです。
4.現在のリアルイラストレーションの需要について教えて下さい。
仕事では様々なタッチを求められます。あらゆるタイプのイラストにトライしています。私としては「リアル」という“くくり”だけに自分が位置しているのかわかりません。ちなみに、これはリアルであるリアルでないのかというジャンル分けが必ずしも妥当だとも考えていません。

5.人物・ポートレート作品が魅力的ですが、特に大切にしていることや描く上でのポイントはありますか?
これは人物画に限ったことではないと思うのですが、具体的に“もの”を描くのではなく“事”を描くことです。ちょっと抽象的ですが。資料に引っ張られすぎないことです。モチーフ、テーマの空気感、雰囲気といった事柄をより重視して描くといことでしょうか。

6.影響を受けたアーティストや物事などはありますか?
ファインアートでは印象派の画家全般に。あとはビクトリア時代〜ラファエル前派。他には米のアンドリュー・ワイエス。イラストレーターではバーナード・フックス ジョージ・スタブリノス、ジョン・コリアー。日本では横山明氏。横山先生には以前直接に教示を仰ぎました。

7.クライアントから求められる要素を教えて下さい。
発注先の担当者がまだ漠然としたイメージしかない段階で発注がかかることがあり、打ち合わせるうちにイメージが明確になることがあります。また、いろいろな条件を詰め込めるだけ詰め込むケースが多いのですが、その際、往々にしてつじつまが合わないことが出てきます。そこをうまくバランスをとる感覚も要求されると思います。総じて、先方の意図をうまく引き出すことは重要だと思います。

8.これまで一番大変だった仕事は何ですか?
これという大変な仕事は特にないですが、結石で痛みに耐えながら仕事をしたときはつらかったです。
9.クライアントへ自分の作品のPRポイントを教えて下さい。
「作品の」ということではないですが、姿勢として依頼主のご希望により沿うよう、ご期待にプラスアルファーを加えるべく工夫し、ご満足いただけるよう努めます。
10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。
今ほぼ100%デジタルで制作していますが、デジタルとアナログの垣根はほぼなくなったと感じています。今後はまた以前のように油絵の具などでの作品も制作していきたいです


デジタルカメラやレタッチソフトの普及により、資料的な「リアルイラストレーション」の需要は極端に減少したと言われます。そのような状況の中、イラストレーションに求められるものは何なのか?後藤さんのイラストレーションは、そんな問いに対する答えの一つを提示してくれているような気がします。リアルイラストレーションの需要の減少により、デッサン力のあるイラストレーターも減少の一途を辿っている昨今、後藤さんのような確かな画力と幅広い対応力のあるイラストレーターに出会い、「プロのイラストレーター」という仕事についてあらためて考えさせられたような気がしました。
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