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作品集『静謐な空間』の出版を記念しまして、山野辺義雄の個展を開催しております。
油絵、版画と幅広く制作活動をしていた山野辺は、現在は青墨下地素描を中心に作品制作をしております。
作品集出版のいきさつや、作家として現在にいたるまでのお話などをお伺いしました。

作品集『静謐な空間』を出版したいきさつ

以前から青墨下地素描は描いていましたが、それは油彩画のカルトンとして描いていました。ですが、数年前から独立した作品として描き始めました。青墨下地素描には、調子を始 め、造形的問題が各々含んでいるので、これらの勉強をする意味では大変よい絵画領域であります。ある程度、作品もたまったので、今回それらを載せたカタログレゾネを『静謐なる空間』と題してつくりました。
油絵科の学生時代から版画の道へ私は東京藝術大学で4年間、大学院で2年間、計6年間、人体モデルを視て描く勉強をしました。大学院もそろそろ修了する次期になり、人体モデルを視て描く勉強に行き詰まりを感じた頃、ある先生に「これからしばらく視ないで創る勉強をしてみてはどうか。今までやってきた人体モデルを視て描く勉強は画家としての基礎体力をつけるには大変よいことであるが、視ないで創ることの勉強は将来画家として自己を確立するには不可欠である」というアドバイスを受けて、たまたま版画教室を覗き、版画に興味を持ったこともあり、視ないで創ることの勉強として版画の勉強を始めました。最初は大学院を修了するまでと思っていましたが、駒井先生のご指導もあり、銅版画の魅力にとりつかれ、大学院終了後も長らく銅版画を中心の制作活動を行う事となりました。
今後の展望
銅版画中心の制作活動を長くやってきましたが、今後は「視ないで創ること」というテーマを持って、油彩画、青墨下地素描等の作品を創り続けたいと思っています。そして、これらの作品をまとめて発表する機会があれば、展覧会をまた行ってみたいと思っております。

作品集『静謐な空間』/非売品

油絵、版画と幅広い分野で活動されている山野辺義雄が、青墨下地素描という領域で制作をはじめ、その際の作品の数々がまとめられた、ドローイングワークス作品集です。ものと空間の絶妙なバランスとグレー調にまとめられた、山野辺独特の世界が繰り広げられております。
この作品集をお求めになりたい方はギャラリーまでご連絡ください。
連絡先:03-3574-7156/ART BOXギャラリー

展示作品19点の中から3点をピックアップしてご紹介いたします。作品一覧


「仮面」 \420,000-
目線を仮面に集中させるほど存在感を放つ、展示作品の中でも一際目立つ作品です。

「布」 \367,500-
グレー調にまとまられているからこそ、白の布が見事に浮かび上がり、非常にバランスのとれた画面構成の作品です。

「貝牛」 \42,000-
縦長のキャンバスに収められた、曲線と縞模様の美しい貝が目を惹く作品です。
この小さな空間とモチーフが見事にマッチしています。

先生が創り上げる作品の独特の世界に引き込まれました。空間の取り方がとても素晴らしく、それに加え、迫力と存在感を強く感じました。今後の先生のご活躍を楽しみにしております。

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