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「現代日本の水墨vol.2」の出版記念展第3弾として、何えい(He ying)さんの展覧会が開催されております。中国美術と日本美術を知り、双方の美を融和させ、独自の世界観を創り上げる何えいさんから伺った興味深いお話をお届けします。


プロフィール
1961年中国潘陽生まれ。1983年中国魯迅美術大学卒業。1987年日本に留学、東京藝術大学で3年研究。1989年〜2004年 個展、二人展、画家団体展、国際画廊邀請展(北京)、上海芸術博覧会展、上海春季芸術沙龍展など、多事。
2005年、2007年個展(千葉三越)
明海大学カレッジ講師、中国墨彩会主宰、千葉国際美術協会副理事長。
2007年6月17日より個展

今回の個展で初の試み
私は今まで、花を題材にした作品の個展を開催させていただきましたが、今回ARTBOXギャラリーでの個展では、初めて中国の自然世界遺産を題材にした作品に取り組みました。美しい自然を目の当たりにして、感動することによって生まれている作品です。
私の絵を見てくださる方々にもその感動が伝わることを願っています。工筆画と日本画の融和
工筆画は元々皇帝に抱えられていた宮廷画家が描いていたもので、宮廷芸術とも言われています。輪郭を大事にし、とても精密な表現方法の絵画です。私はその工筆画の技法と、日本に留学して学んだ日本画の技法を融和して、独自の世界観を築き上げてまいりました。中国人の私から見た日本芸術の素晴らしさは、非常に色彩豊かな美しさがあるところだと思います。私は日本でその点を深く学び、作品づくりに大きく影響していると思います。芸術一家という環境
私の父は水墨画家で魯迅美術大学の教授でもありました。大学の敷地内に住まいがあり、そこの先生や学生たちに囲まれて育ちました。
学生たちの絵のモデルをしたこともありましたね。なので、知らず知らずのうちに芸術に触れる良い環境だったと思います。また、私は4人姉妹で、姉は広告関係の仕事、妹はイタリアでデザイン関係の仕事、もう1人はフランスで工筆の人物画を描く画家です。みんなそれぞれ、美術関係の仕事に就いているのは、幼い頃からの環境も大きく影響しているのではないかと思います。

故郷中国への想い

日本に来て20年。私はその長い年月の間で日本人の心を持つようになりました。ですが、やはり故郷というのは特別で、今この歳になって非常に懐かしく想う気持が生まれているんです。1人でも多くの人に中国の良さを知ってもらいたいという気持ちがあり、最近ではよく日本の方々を連れて中国の素晴しい自然などに触れてもらう機会を設けたりしています。
桂林や武陵源といった自然がありのままの姿で残っている場所は、本当に感銘を受けます。日本の自然とは異なる美しさがありますので、是非多くの日本の方々に訪れてもらいたいですね。きっと中国を好きになっていただけると思いますよ。

作品一覧  
春雨の後 \94,500-
この作品は自分でもとても気に入っています。
中国の古い街並みの家の屋根は本当は真っ黒なんですが、それでは絵として暗くなってしまいますので、青っぽい屋根にしました。

江城一色 \157,500-
中国の古港町の張家界で見た光景です。こうした船がたくさんあり、中国らしい日常風景です。
観光の為の船もありますが、ほとんどは生活する為の船なんですよ。

参考作品
こちらの作品が中国の古典技法、工筆画による作品です。花びらの一枚一枚まで精密に描いています。

現代日本の水墨 vol.2/年鑑
「現代日本の水墨vol.2」は卓越した技と美で創造を続ける日本を代表する水墨画の作品集の最新刊です。

現代日本の絵画_vol.3/年鑑
日本を代表する日本画家・洋画家の新作を中心に多彩な表現を展望する、最新の現代絵画の作品集:現代日本の絵画 Vol.3でも和田洸珀の作品をご鑑賞頂けます。

中国人の心と日本人の心を持ち合わせ、とても華のある素敵な先生でした。ぼかしたやさしい色合いの中にも、はっきりとした情熱を感じる花を題材にした先生の作品のように、先生もまたそんなお人柄でした。
先生の更なるご活躍を期待しております。

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