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イラストレーター
よしひろみつえさん
日本デザイナー学院卒業。グラフィックデザイナーを経て1996年よりイラストレーターとして活動を始める。1998年ARTBOXファイルオーディション入選。2001年NHK大分放送局開局60周年記念事業「イメージキャラクター募集」入選。2003年ART BOXイラストファイルコンテスト第1位。

Working Bears-はたらくくまさん- [絵本]
看護師さん、サラリーマン、郵便屋さん、大工さん、お医者さん…。どれも楽しそうです。ページを上・中・下、ミシン目で切り離して、それぞれぱたぱためくってみれば、ちょっと風変わりなお仕事姿が出来上がるかも?バリエーションを楽しめる、はたらくくまさんの着せ替え絵本。※全国書店・Amazon.com等で発売中。

編集部に寄せられた感想くまさんがカワユすぎてページを切るなんてもったいない!(東京都/主婦)我が家の娘はずっとぱたぱたして遊んでいます。おかげで絵本はボロボロです。(福岡県/主婦)

作品を本にまとめようと思ったきっかけを教えてください
子どもたちがページをめくって、クマさんと遊びながら、世の中にはたくさんの、はたらく人たちがいることを知ったり、興味をもつことができたらいいな、という思いがひとつ。ふたつめは、絵本のキャラクターが多くの人たちに親しまれ、新しい仕事へと展開したらいいな・・・、という思いがきっかけとなりました。
本の反響はいかがでしたか? 「かわいい!」「子どもたちが、よろこびます!」というのが主な反響です。
子どもたちは、「はたらくくまさんの着せ替え絵本」という設定にとらわれずに、「お仕事あてクイズ」や「まちがいさがし」さらには、クマさんのお話まで作りはじめたりと、私の予想外の遊びをはじめるようです。子どもの想像力の豊かさに驚きです!2006年に東京上野の国際子ども図書館に収蔵されました。作品を1冊の本にまとめてみて、感じた事などはありますか?
自分の作品を客観的に見る事ができ、今後の改善点を確認するよい機会となりました。絵本について「子供は絵を読み、大人は文字を読む」と言われていることを、改めて実感しました。いつまでも絵を読める、豊かな感性を持つ大人でありたいと、思います。現在イラストレーターとして活躍されていますが、出版後は仕事内容などに変化はありましたか? 「Working Bears」のクマのキャラクターから、WEB絵本「こぐまのだってくん」シリーズが誕生しました。子どものスポーツ医学のお医者さんとのコラボレーションで、仕事の内容が、絵本へと広がった作品です。制作したキャラクターの着ぐるみは、幼稚園での絵本の読み聞かせ等で、活躍中!動物のキャラクターを描く事も増えました。出版を考えている人へアドバイスなどありましたらお願いします。絵本「Working Bears」は、私にとってアンテナのような1冊となりました。この絵本を通して、いろんな人に出会ったり、絵本関連の情報を得たり、たくさんの事を学ぶことができました。出版は、「絵本の仕事」への夢のトビラをひとつ 、開くチャンスになると思います。

最近の作品
WEB絵本「こぐまのだってくん」のワンシーン。仲間も増え今後の展開が楽しみ。

絵本のキャラクターにもなっているクマさんの誕生秘話をお聞かせ下さい。
実は仕事中、気分転換にIllustratorの画面の余白に描いたイタズラ描きのクマさんが、原型となりました。携帯電話片手のサラリーマンのクマさんは、私の兄がモデルです。絵本のクマさんたちには、みんな実在のモデルがいるんですよ!無駄なパーツを一切省いて、シンプルでデザイン的にも美しいフォルムでありながら、どこまでクマさんひとりひとりの職業を分かりやすく表現するか?という事にチャレンジした、作品でもあります。他にオシャレな女性をモチーフとした作品を描いていますが、動物キャラクターとの描き分けのポイントなどありますか?
特に意識して描き分けてはいませんが、モチーフが女性の時は、ファッションや雑貨など、<今どきの女の子のライフスタイル>を感じられる背景や空気感を大切に、女性に共感していただけるように描いています。 動物キャラクターは、誰が見ても「カワイイ!」と感じられる表情を追求しています。
影響を受けた物事やアーティストはありますか?
900年前の漫画の元祖、鳥羽僧正の「鳥獣戯画」を初めて見た小学生の私は、動物たちの可愛らしく、生き生きとした表情に、感激!これが、動物を擬人化して描く、現在のキャラクターのルーツとなりました。その後、ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」やサン=テグジュペリの「星の王子さま」を読んで育ち、湯村輝彦さん、日比野克彦さんなどのお洒落でポップな作品に憧れ、イラストレーターへ。最近は、MAYA MAXXさんやリリー・フランキーさんも大好きです。絵詞作家の内田麟太郎さんは、私にとっての絵本作りの先生!講演や著書で、多くを学ぶ日々です。
クマさんの今後の展望をお聞かせ下さい。
しばらく、WEB絵本「こぐまのだってくん」シリーズに出演予定です。もうひとりのキャラクター、ライオン先生と主演男優賞をめざします…!?クマさんのキャラクターグッズなど、展開できたらいいですね!
よしひろさんご自身の今後の展望をお聞かせ下さい。
頭の中に、いくつか絵本の原案があります。今度は、自由な手描きの絵による、絵本も描いてみたいですね。キャラクターグッズやイラスト&エッセーの仕事など、チャレンジしたい事は、いっぱい!です。クライアントへのPRポイントをお願いいたします。
明るく、カワイイ!キャラクター・女の子のオシャレなライフスタイル・ファミリーのイラストなどが得意です。絵本の制作にも力を入れていきたいと思います。データ入稿も可能です。私のHPの作品もご覧ください。→http://www.quma.ecweb.jp/

自らが生み出したキャラクターが、多くの人との出会いや機会を経て、新たな世界を展開してゆく事は、クリエイターにとってこの上ない喜びだと思います。余白のイタズラ書きから生まれたくまさんは、身近な人物をモチーフとして「はたらくくまさん」になり、ライオン先生と出逢い「こぐまのだってくん」になり、絵本という世界で大きく活躍しています。あえて絵本にストーリーを持たせず<ぱたぱたしてビジュアルを楽しむ>という、よしひろさんのコンセプトが結果的にキャラクターへ命を吹き込み、世界を拡げたのかもしれません。かわいいキャラクター達とよしひろさんは、これからどんな 展開を魅せてくれるのでしょうか?今後の活躍を大いに期待しております。→ART BOXのブログでも連載中です。

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