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  写真家
 山岡 優子 さん

山口県出身。空間デザイナーから写真へ転向。独学で学んだ後、丸谷嘉長氏に師事。現在、フリーで活動。Reggaeをこよなく愛すReggaeびと。毎年、東京・代々木公園で開催されるONE LOVE JAMAICA FESTIVAL等で公式カメラマンとしても活躍中。

盆暮・温 [写真集]
開放感溢れる空間、美しい自然、ゆったりした時間の流れ、そこで育まれる仲睦まじい父母の姿をまっすぐにとらえた写真集です。※全国書店・Amazon.com等で発売中。

美しい風景の中であたりまえのように2人が寄り添っている。この人たち、本当に仲が良い。こんな夫婦のかたちもあるんやなぁ…といつもファインダー越しに想う。ひとつの愛のかたち。平和で温かい。都会の疲れも一気に吹き飛ぶくらい癒され続けてきた。本当にありがとう。(本文より抜粋)

編集部に寄せられた感想実家の父と母を思い出しました。(埼玉県/主婦)お父さんの背中がたまらないです。(神奈川県/主婦)ロハスですね!(千葉県/会社員)

作品を本にまとめようと思ったきっかけを教えてください
父の一言からです。『そろそろ、もう一度作品をまとめてみてはどうか??』と、父に言われたのをきっかけに、どの作品をどうまとめようか..と考え始めました。そうこうしているうちに、タイミングよく、ART BOXの出版企画室から一通のメールが入り、それがさらにきっかけとなり本格的に動き始めました。
本の反響はいかがでしたか? 父や母と同世代の方からの感想を多く頂きます。何度も何度も観ては、何故か涙が流れてしまいます...みたいな感想も...。父や母と同じ世代の熟年夫婦の方々の心に、何か通づるものがあるのかな..と思ったりします。 私と同世代の方からは、風景写真に対しての感想を多く頂きます。オールロケーション日本なのですが、私のレゲエ好きのせいか、ジャマイカの風景写真と間違えられる事も..。それはそれで、いいんです。どこで撮ったかわからない..というのは私の得意とするところでもあるので....
作品を1冊の本にまとめてみて、感じた事などはありますか?
今まで、個展中心に活動をしてきたので、まとめるという作業は私の場合は空間全体で考えればよかったわけです。観る人には、空間全体を好きなように観てもらう。でも写真集となると、空間で..より、ある程度流れは決まってしまう...。なので今回の紙面上の作業はとても大変でした。作品とずっとにらめっこ状態。時間も割と余裕を持っていたので幾らでも変更可能という状況。なので中々決まりませんでしたね。音楽でいうと、おそらく " 生ライブ " と " スタジオに篭ってレコーディング " の違いみたいなものでしょうか...。 最後に急ピッチでしたが... それと... 一冊にまとまったものを目の前にした時、沢山の方がこの一冊の本に関わってくれたことに感謝しました。出版社の方々はもちろんのこと、印刷会社の方々や被写体となってくれた両親、様々な風景。 Face to faceで、ちゃんと、関わってくれた方のひとりひとりの方にお礼を言いたい気持ちです。
写真集の出版を考えている人へアドバイスなどありましたらお願いします。 どういった形であれ、やはり自分の作品を一冊の本にまとめるという事はとてもやりがいのある事です。やろうと思えば一人で頑張って出来る事も沢山ありますが、沢山の方々に関わってもらってこそ出来る事も多々あります。それプラス、出版社の方との信頼の出来るパートナーシップも大事かな..と思います。やはり最終的には人と人との出逢いとタイミング..ですね。そういったものを大切に考えながら進めていけると良いかなと思います。本書ではご自身に縁のあるモチーフがテーマでしたが、今後も共通して続けていきたいテーマはなんですか?感性や自然の流れに身を任せて撮るというスタイルが殆どです。今回のこの一冊も、テーマを元に意識的に撮っていたわけではないんです。無意識に撮り続けていたものが、一つの形としてまとまったという感じです。今後も自然の流れに身を任せて撮り続けると思います。自分のLife style自体が必然的に今後もテーマに繋がっていくと思います。身近なちょっとしたことから、環境のこと、世界で起きてることに感心を持ちながら日々生活していくことが大切だと思っています。それらに繋がる何かが、必然的にファインダーに納まってきて、テーマ性を帯びていくんだと思います。
以前は空間デザイナーだったということですが、活動している中でその経験が生かされていると感じることはありますか?私の中では写真も空間デザインとほとんど同じ感じですね。小さいファインダー越しに、被写体をどうレイアウトするか...という作業を、シャッターを押す度に反射的に瞬時に考えてるんだと思います。

最近の作品
" efua " シリーズです。 最近この手法で作品をまとめたりしています。 このシリーズでは今年の1〜2月に自由が丘で個展をしました。 ただ写真を展示するよりも、こういった手を加えた方が個人的には好きです。

 

山岡さんにとって、写真の魅力とはなんですか?私にとっての写真(カメラ)は、人(や風景)との出逢いの必須アイテムです。今でこそ、写真を通して出逢った人達は当たり前のように私の周りにたくさん存在してくれていますが、カメラを持つ前は人見知りで出逢いのチャンスもたくさん逃してましたから。私にとっての写真の魅力は、たくさんの素敵な人や素晴らしい風景と、様々な場所でたくさん出逢える..ということでしょうか。
撮影で一番大変だと思うことを教えて下さい。大変だと思う事は..ないですね。しいていえば、天候でしょうか...撮影はとにかく、野外が多いので(というか、私が野外で好んで撮りたがるので)どうしても天候に左右されます。でも今まで雨に泣かされたことはほとんどないですよ。
レゲエをこよなく愛しているということですが、写真の制作活動をするにあたってインスパイアされる点などはありますか?私の中ではレゲエ=レゲエのリディム。リディムに一番インスパイアされてるんだと思います。レゲエのリディムに合わせてシャッターを押すというシチュエーションも多々あります。耳でレゲエを堪能しながら、目で被写体と向き合う。この組み合わせは私にとって最強です。そういった現場では言葉で言い表せない良いVibesが生まれます。 個展会場でも、ゆったりとしたレゲエミュージックやジャンベ(アフリカンドラム)のBGMが多いです。作品とマッチするので...。そういった意味では、音楽にもハマる写真の撮り方を(レゲエ等にインスパイアされて)無意識にしているのかもしれません。 でもインスパイアされる音ものといえば、レゲエだけではなく、自然界の音にも敏感です。例えば山の中での木々や葉っぱの擦りあう音、鳥の鳴き声、野生動物(リス)が木々を走り回る音、海岸へ下りれば、波、風、町中では川のせせらぎ、..など、時には何処かの家庭から聞こえてくる家庭音も...です。 創作活動するにあたって、耳から入ってくる様々な音にとても敏感になります。 それからレゲエを通しての出逢いも、もの凄くたくさんあります。その出逢いが創作活動にも繋がっていくことが殆どです。今後のご予定や展望を教えてください。プライベートな予定ですが... 今、私のお腹の中にガーナ(旦那)と日本(私)をルーツに持って産まれてくる新しい命が宿っているので、夏の終わりの誕生が楽しみです。写真を撮る上でなにか変化があるのかな..とわくわくもします。 葉山の自然に囲まれたゆっくりした環境の中で子育てをしつつ、新たな被写体 " 父と子 " や、葉山の自然を撮りつつ...な身近な写真も撮り続けられればいいなと思います。作品がたまったら、精力的に個展もしたいですね。葉山芸術祭にも参加したいです。 それから..ガーナへ渡航してあちらでも写真を撮りたいなと思っています。
山岡優子さん個人サイトはコチラ

印刷物というメディアを超えてご両親の間に漂う、心地良い空気がこちらまで伝わってくるようです。 誰の心にもあたたかいテーマを感性と出会いを通じてご自身のペースで綴っている山岡さん。クリエイターにとってこの上ないスタイルではないでしょうか。 ご出産を控えられている多忙な時期にもかかわらず、快くインタビューに応じていただきました。新しい命の誕生を機に、またすばらしい世界を、丁寧にレンズにおさめていかれることと思います。今後の活躍を大いに期待しております。→ART BOXのブログでも紹介。

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