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長年、母子像を描き続けている阿部盛有の個展が開催されております。母子像を描くにあたった過程や、制作にまつわるお話を伺いま
した。

母子像を描くようになったいきさつ

広い春の大自然、見渡す限りの色とりどりの花々が咲き誇っている。その美しい光景の中で、私の母が花を摘んでいた。一心に、ゆるやかで、のどかに。その後には観音様が立って微笑んでみていられる。100号の油彩画が二科展に初入選した。天国の母がそれを知ってか遺影が笑っているように感じたのだった。しかもその時の審査風景が英字新聞にモノクロームで出て、偶然私の出品した4点が写真掲載された。忘れもしない4月29日早朝、母は旨の苦痛激痛で私が医師を呼びに出かけ、帰宅した時、既に昇天していた。お顔は柔和で安らかであった。狭いアパートの一室で20代の伜を案じて郷里から同居していた時のこと。私は10年間夜布団の裏で働いていたが、やがて製作した作風が自然に母子像になった。母はこの世で一番美しい人だと子供の時から思えた。
母子像を描く上で大切にしていること絵は一目で作品の中に制作の全てが意図が感じられるので、私なりに真善美の統合が調和していることが望まれる。母子像は永遠のテーマであるから、何処にあっても人々の心に訴えるものであること、感じられるものであること。厳しさがあっても終局には「優しさ」が本流である。
今後の展望
銅版画中心の制作活動を長くやってきましたが、今後は「視ないで創ること」というテーマを持って、油彩画、青墨下地素描等の作品を創り続けたいと思っています。そして、これらの作品をまとめて発表する機会があれば、展覧会をまた行ってみたいと思っております。

展示作品30点の中から3点をピックアップしてご紹介いたします。作品一覧


「富士山の見える母子」 参考作品
阿部盛有原点の作品。ペン画で描かれた美しい母子像です。

「窓」 \42,000-
窓から見える美しい景色、楽しそうに微笑む母と子供たち。幸せの光景がまっすぐに伝わる作品です。

「乾杯」 \157,500-
展示作品の中でも他とは異なる一風変わった作品です。色使いがとてもきれいで、そこからぼんやりと浮かび上がる乾杯する女性たちのおしゃれな雰囲気を持つ作品です。

先生が長年母子像を描き続けている背景知ることができ、作品からより一層、温かさと優しさを感じました。今後も人々の心を癒す母子像を描いていただきたいと思います。

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