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ART BOX IN JAPAN 現代日本の建築 vol.2出版記念企画
建築家が描いた絵画・ドローイング展
2006年9月4日(月)〜9月15日(金)
am11:00〜pm6:30 ※最終日は15:00まで・土日休廊


ART BOX IN JAPAN 現代日本の建築 vol.2の出版記念企画展です。建築家が描いた絵画・ドローイング・スケッチなどを展示・販売いたしました。モチーフは建築物に限らず自由で、知られざる建築家のアート面からの視点を垣間見ることが出来ました。
現代日本の建築 vol.2について 作品一覧 関連記事


9/4のオープニングパーティーの様子です。作品はイタリアやNYなどで、出会った人や車、街並みの色使い、海など建築家が旅で得たインスピレーションによって制作した作品が多く、建築家の別の視点でのアートワークを肌で感じることが出来ました。

浅野 言朗 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
網野 隆明 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
飯田 都之麿 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
及川 政志 出品作品詳細 12
現代日本の建築 vol.2
北川原 温 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
古後 信二 出品作品詳細 12
現代日本の建築 vol.2
椎橋 隆 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
下平 万里夫 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
竹内 祐二 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
長岡 正芳 出品作品詳細 12
現代日本の建築 vol.2
畑 龍徳  出品作品詳細 12
現代日本の建築 vol.2
藤井  穆  出品作品詳細 12
現代日本の建築 vol.2
連 健夫  出品作品詳細 123
現代日本の建築 vol.2
米田 浩志 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2
木嶋 房由紀 出品作品詳細
現代日本の建築 vol.2

今回の展覧会について出展者の建築家のみなさんがご多忙にもかかわらず、快くインタビューに応じてくれました。そして、各々の多方面に渡る精力的な活動や、アートと建築の密なつながりを改めて感じさせて頂きました。みなさん、ありがとうございました!
Q1:今回ドローイング展に参加していかがでしたか?
Q2:好きなアーティストは?(音楽関係でも画家でも構いません)
Q3:アートと仕事のつながり(アートからインスピレーション、ヒントを得るなど)はありますか?
Q4:最近の仕事・インフォメーション等ございましたらお願いします。

浅野言朗  Asano Kotoaki
A1:日々考えていることを、ドローイングとしてまとめる大変よい機会になりました。こういったドローイングは機会を見つけて継続的に描いていきたいと思っております。
A2: ブルネレスキ ワーグナー オノサトトシノブ 吉岡実 浜崎あゆみ(古典から現在まで)
A3: アートからインスピレーションを得ることは多く、特に抽象的な絵画や彫刻の構図から設計のアイデアをまとめる手がかりを得ることはよくあります。
A4: 住宅を設計しております。また、独立前に医療施設を多く手がけておりましたので、そういった仕事にも関わっていこうと考えております。

網野 隆明  Amino Takaaki
A1:久しぶりに手を使って図面を完成させました。クライアント以外に自分の図を見せることはなかなか無いので、貴重な体験になったと思います。

A2: たくさんいます。バスキア ミロ クレー コルビジェ ルイス=カーン 安藤忠雄 バッハ ビバルディ タルレガ グラナドス アルベニス ホアキン=ロドリゴ ユッスー=ン=ドゥール

A3: 具体的に結びを説明できませんが、あると思います。

A4: まもなく完成する住宅があり、所有者の了解が得られればオープンハウスを企画したいと考えています。

古後 信二  Kogo Shinji
A1:非常に楽しかった。連作の予定もあります。毎年開催していただけると嬉しいですね。
A2: 矢沢永吉 田中一光
A3: すごくあります。音楽、アート、文学、いろんなジャンルから刺激を得ています。
A4: 2006年9月13日現在、現代日本の建築vol.2に掲載された3作品がグッドデザインアワード2006にノミネートされています。

椎橋 隆  Shiihashi Takashi
A1:スケッチで放り投げているものが多いのできっちりまとめた方が良いと思い始めたきっかけになりました。
A2: CHONG=TONJU(画家) ジェフリー=バワー(スリランカの建築家)
A3: もちろんあります。異業種のデザイナーとコラボレーションは行っています。
A4: 世界中の伝統工芸の職人技を現代流にアレンジをして市場に出すような仕掛けを始めています。 最近は、建築・インテリアのみならず家具デザイン・什器デザイン・時計 まで幅を拡げています。

竹内 祐二  Takeuchi Yuji
A1:お世話になりました。面白い企画で、とってもよかったのですが、 土日休館では来れない、と数多くの人達から言われました。
A2:ブラマンテ
A3:質問の意味(アート)がいまひとつよくわかりませんが、ないです。
A4:最近は、病院と住宅の設計をやっています。あとはイタリアに時々行っています。ワインを飲んでいます。

長岡 正芳  Nagaoka Masayoshi
A1:私が今回展示させて頂いたドローイングは、師、高松伸先生に影響されたものですが様々な先生方のドローイングを拝見し、表現の多彩さを改めて認識できたように思います。最終的な建築デザインまでの様々な思いをもっと自由にそして多彩に表現していきたいと、そんな意欲をかりたてるすばらしい機会であったように思います。
A2:坂本龍一 葉加瀬太郎 モーツァルト ゲルハント=リヒター イサム=ノグチ など多数。
A3:密接なつながりです。
A4:基本的のベースは関西(姫路)のアトリエなのですが、東京のアトリエでも活動をしております。

連 健夫  Muraji Takeo
A1:各建築家の個性が出て面白かったです。特にドローイングという意味で、絵画的なもの、スケッチ的なもの、コンセプチュアルなもの、モデル的なものなど様々な表現があって良かったと思いました。
A2:モネ ピカソ シャガール マグリッド ダリ 赤瀬川源平
A3:あります。特にシュールリアリズムやロシア フォルマリズムなどのコンセプト。
A4:新著「心と対話する建築・家」が技報堂出版から出版されました。英国での経験、現在の活動、作品などを通して、建築と心理学を創造性で繋ぐ試みの本です。是非、読んでいただければと思っています。

畑 龍徳さんからは長文でのコメントを頂きました。
  お忙しい中、ありがとうございます!

畑 龍徳  Hata Ryutoku
A1: なにについても言えることですが、思い切って行動すればフィーリングが通じる〈人間〉とか、触発されたり興味を惹かれる〈ことば〉、などに出会うチャンスがひらけるものだ、といつも感じています。今回のドローイング展もまさにそうでした。同展に出品するかどうか、最初はちょっと迷ったところもありました。出品となると額縁まで徹底する性質なので、時間的なこととか考えてしまうというのが一つの理由です。でも、「現代日本の建築 vol.2」の掲載写真の色調調整のことで御社に負担をかけてしまったこと、出版記念展をどんな内容にするか編集長さんから意見を求められたときに、自分は海外に出たときにスケッチする機会が多い、などとお話した手前、やはりその証拠をお見せすること(笑)がせっかくのご縁を生かすことにつながるのではないか、と考え出品することになりました。

個展でもないし、なにかコレスポンドる形でするグループ展でもない―――。そういう集合型の展覧会では、あれこれ考えずに、とにかく自分なりのベストで望む、ということ以外に出品甲斐を得る手立てはないのでは‥‥。ニューヨークにいたときに感動にまかせて描いた(いつもこういう気楽さで描けるのが専門画家ではない者の特権!?)作品に対する正直な感想を、オープニングパーティーで何人かの方々から頂いたこと、あるいは年末年始の苦行から解放されたい(笑)と年賀状を長いこと失礼している自分が、ハプニング的な便りを送るいい機会になったということとか、思わぬ楽しさがありました。

A2:人物というより、「あの人のあの作品」という場合がほとんどですが、作品を見るたびに<スゴイ>と思わされ続けてきたのは、やはりピカソ。思いつくままの列挙ですが、「Backside of the Moon」と 「Open Sky」という、感覚を本源的なところで揺さぶる作品を、比較的最近体験してすっかり好きになってしまったジェームズ=タレル。そして作品を沢山見ているわけではないのですが、6年ほど前にニューヨークのギャラリーで平面作品に出会って以来、気になっているサイ=トゥオンブリ。表現形式における、こちらをうならせるような創造性を示すピカソと言えども、表現されている内容は過去のもので古い。これは全ての創造活動に共通の宿命。そして、いまこのときを呼吸する創造性にどうしても関心は向かうわけで、自分の人生のなかでたまたま出会ったステキな作品が発端で交流も太く、あるいは細く続いている身近なコンテンポラリーアーティストとして、金子清美(平面/抽象・インスタレーション)、長沢明(日本画手法を踏まえた平面・立体)、重松あゆみ(陶オブジェ)、佐藤省(ペーパードライポイント/抽象)、小池博史(パフォーミングアーツ作・演出・美術家)‥‥など。
音楽関係では、惹かれる曲に出会うとそのアルバムをしばらく聴きつづけるので、どうしても飽きがきてしまう。だから振り返ってみると、あの時はあのアーティストに随分惚れ込んでいたな、というのが正直なところです。でも地中海イビサ島のカフェ・デル・マーのレジデントDJである(現在も続けているのかどうか分からないが)ブルーノのコンパイル感覚には、なにかとても自分の感覚に重なるものを感じ、特別の親近感をおぼえたことがあります。ごくごく最近では、ヴォーカリスト徳永英明のアンドロジナス的声色の魅力に、はまっているところです。

A3:建築空間の中に単に「額絵を飾る」「立体モノを置く」といった方法ではない、もっと建築とアートがさりげなく融合したかたちでの身近なアートのありかたを設計の中で試みている。私がアートウォールと呼んでいるのがその具体例で、下記ウェブサイトに簡単な解説を載せているので関心がおありの方はそちらをご覧いただきたい。
http://www.ops.co.jp のギャラリーのページをご覧下さい。

A4:月刊建築誌の「商店建築9月号/2006年」の203頁〜205頁、215頁に、岡三証券アジア情報館という私の設計作品が掲載されています。虎ノ門の街並みに新鮮な風を送り込みたいという願いを込めて設計した作品です。ご高覧いただけたら幸いです。

今の日本では、全体的には女性たちが生活に根ざした美学をもっていて、一方、社会を治めているオジサン方は美学を喪失した一種マジメなマニアックマシーン的な存在に見えます(もちろん例外も多いのですが)・・・笑。 美の力はいい形で生かされると、とても気持ちがいいし、楽しいので、権威(男性たちがこれにこだわる)といったものから離れたところで、生活の身近なところでもっともっと、肩肘張らず、自由に 「美的な調和」というものが生かされていくといいなと思っているのです。