結果と総評
賞候補15名の原画4点とテーマのコンセプト、個展の展開、他の作品10点以上の提出されたファイルにより、審査が行われた。
会場となったARTBOXギャラリーは作品の60点で満杯の出展だったが、作家毎に展示され、また一望のもとに全てを近くに見ることができると、審査の先生方に好評であった。
激戦の中から、最終的に4名の入賞者が選抜された。
今年グランプリとなった白藤さえ子さんの「クライシス」。祖母を描いた作品は迫力、インパクトで他を圧倒した。審査員のちょっとストレートかも、との意見もあり、ファイルをチェックすると、群像や静物もよく、作品の質、量も申し分なく充実しており、今後が期待できると見事に大賞に輝いた。
準グランプリはそれぞれが個性的であった。
樋野黄平の「道」。何気ない平凡な風景にこめられた表現者の視点に。
松井敬樹の「白樺」。ほの暗い気配に浮び上がる樹々や花々。
そして水口舞の「girl in mind」。女性をモチーフにした独特の存在感。浮游感が感じられ、他とは異なり際立っていた。
今回は受賞者全てが20代いう結果に驚いている。
ARTBOXの原点に戻ったような気がする。
しかしこれからの展開と可能性を考えると、この若さと試練の時が十分にあることは羨ましい限りである。
皆さん、おめでとう。
受賞記念展での活躍を心から期待しています。
また、惜しくも入賞を逸した皆さん、独自の表現力を磨いてまたのご応募をお待ちしています。
ARTBOX大賞展事務局