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コメント 版画の平面性の中に人間のドラマが繰り広げられる虚構空間を、それもさり気ない日常的題材の中に描く小川一衛。 1977年から96年までの作品を収録。
まえがきより:作品に色濃く宿る詩的空間が人と物体の無言劇のように展開するからで、メタフィジカルに構成された地上はさまざまな玩具の記憶へと結びつく。 彼が好んで描くハードル、測量棒、彎曲する弧状物体、標的や布、それらは赤と白の縞模様で色分けされる無機質な記号となって活躍する。それらは見逃せないものだ。正面向きの無表情な女性と、積木のあるテーブルの上で起こる非日常的な設定は単純化すればするほど一瞬の時の裂け目を覗かせコスモロジーな出来事を予感させる(画家:林敬二)
 
小川一衛 略歴 1936年3月30日群馬県桐生市に生まれる。1954年群馬県桐生高等学校卒業。1959年東京藝術大学工芸科図案計画専攻卒業。1959~62年東映動画株式会社入社、コマーシャルフィルム、制作の美術デザイン担当。 1962~69年クラリオン株式会社入社、広告宣伝業務のグラフィックデザイン担当。1977年女子美術大学助教授。1987年女子美術大学教授。1996年ヨーロッパ海外研修。日本版画協会会員。日本美術家連盟会員。
編集部より この著者の作品は、「現代日本の版画 vol.7」からもご覧頂けます。
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