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第23回ART BOX大賞展 受賞発表

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第23回ART BOX大賞展も、若手を中心に想像力豊かな作品が寄せられました。
審査員に、阿部栄一氏、遠藤竜太氏、暮沢剛巳氏を迎え、 厳正なる審査の結果、4名の準グランプリを選出いたしました。つきましては、今回の受賞作を一堂に会した受賞記念展を、3月に開催する予定です。
ART BOXが発信する新しい才能を、それぞれの個性が十分に発揮された力作を期待 しております。ぜひご高覧下さい。

■準グランプリ (50音順)

小野理恵    (1968年生まれ。 多摩美術大学大学院 修了)

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玉井祥子    (1987年生まれ。東京芸術大学大学院 美術研究科 在籍)

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チャロームラック・ドンルタイ    (1984年生まれ。 武蔵野美術大学大学院 在籍)

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渡 俊一    (1959年生まれ。 大阪府立江之小島文化芸術創造センター 個展開催)

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■審査員 講評
阿部栄一    (画家/独立美術協会会員)

今回、残念ながら大賞候補はなかったが、受賞作品は、油彩、版画、墨、デジタル加工と、どの作品も描くことで、自身の存在を確認し、今を表現するオリジナルな作品を制作しようと試みている。準グランプリを受賞された方々が、今後も創作活動に励まれることを期待する。

小野理恵さん、油絵具のもつ透明感と、大胆な筆跡を生かした表現がみせる作品。やさしく穏やかに観るものの心に届く作品となっているが、筆跡の処理、構図にさらなる工夫があれば、その意図は、観るものの内面へより一層伝わったと思える。

玉井祥子さんの作品は、一見すると和紙と墨とによる作品であるが、画面に近づき、描かれた細やかな描線を観察するとそのユニークさが見えてくる。彼女のこだわりは、線一本一本をリズミカルに配置すると同時に、和紙の素材そのものを描線へと同化・変容させ、表現の中へ取り入れる独特な創作行為による作品である。空間の広がりと清涼感を感じる。今回注目した作品の一つである。

チャロームラック・ドンルタイさん、今回の受賞作品の中で、最も色彩と形態のもつ造形美を感じる作品。安定した力量を感じる秀作である。ポートフォリオにあった抽象的な作品も面白かった。

渡 俊一さん、画像を重層化させたコラージュによる作品。手法とイメージにやや斬新さを欠くものの、画面が放つある種の狂気とカオスがあり、それが作品の魅力となっている。


遠藤竜太    版画家/武蔵野美術大学教授)

今回のテーマは「存在またはここにあること」でした。アーティストにとっては独自性を模索することこそが、まさに「存在またはここにあること」なのではないでしょうか。そのような意味で個性の際立った作品が少なかったことが残念ではありますが、やや未熟であっても自分の世界を見出そうとしている作品に惹かれました。

小野理恵さんの油彩画には、薄く塗り重ねられた画面から溢れ出るような光が感じられます。私はポートフォリオの中にあった色数の少ない風景画を特に評価しました。

玉井祥子さんの作品は、一見弱々しく繊細ですがしばらく見ていると豊かな空間が立ち上がってきます。引っ掻くように描かれる線が和紙の表情と絡み合い、焦点がぼやけるように視線が絵の中に誘い込まれて魅力的です。

チャロームラック・ドンルタイさんの作品は、リトグラフとは思えないほど重厚感があり、自己の心情を象や家など象徴的な形象に託して真摯に表現した秀作です。

渡俊一さんの作品は、現代を危機の時代として捉え、観る者に鋭く迫るメッセージが感じられ、強い存在感がありました。

以上が今回気になった作品の中から、最終的に授賞作品として推した4名の作品についての講評です。


暮沢剛巳    (美術評論家/東京工科大学准教授)

小野理恵さん
オーソドックスな絵画の応募が少なかった今回、筆の動きによって生命力を表現しようとした小野さんの作品は絵画というジャンルの魅力を再確認させてくれるものでした。とはいえまだ幅が狭く感じられるので、違うテーマにも挑んでほしいと思います。

玉井祥子さん
和紙という素材への拘り、持続可能性への関心、独自の世界観が凝集されたタイトルなど、様々な点で新たな可能性が感じられました。半面ガラス越しでは魅力が半減するなど扱いの難しい作品でもあるため、今後は制作と並行して展示法もさらに研究して下さい。

チャロームラック・ドンルタイさん
タイ人である自分のアイデンティティを表現するために、象という題材を選んだ判断は実に的確です。このテーマと技術を突き詰めることで、さらに深い精神性を獲得できるように思います。

渡俊一さん
最終選考に残った2名のCG作品のどちらを選ぶか悩みましたが、面白さに勝る渡さんの作品を選びました。その勢いとエネルギーには圧倒されるばかりですが、コンセプトには粗さが目立ち、まだまだ改善の余地があります。果たして自分の目指す表現にCGというメディアが最善なのか、あらためて考えてみて下さい。

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