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ART BOX international

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「現代日本の写真 vol.7」の出版を記念して、コマーシャル写真の分野で活躍する上杉敬さんの写真展を開催しました。仕事の傍ら撮影しつづけてきた「身近なモノ」たちを中心に、見る者に新鮮な感動を呼び起こすオリジナルプリント作品を発表いたします。写真家の活動と作品制作への思いをお聞きしました。

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プロフィール
1955年新潟県生まれ。1978年大阪芸術大学写真学科卒業後、1981年(株)写楽苦に入社。長野正隆氏に師事。1990年ニューヨークに渡米、1992年に帰国。1995年(有)上杉敬写真事務所を設立し、主にコマーシャル、雑誌を中心に活躍中。個展多数。APA会員。
2006.10-16よりART BOX GALLERYにて個展

写真家になった動機は実はあいまいだった
最初、建築家に憧れていて、大学では建築学科で学びたいと思っていました。そもそも大学受験に失敗したのもありますが、「写真は面白い」という親戚の人の言葉が妙に印象に残っていて、大阪芸大の写真学科に入学しました。ですから、写真を始めた動機はそこまで明確なものではありませんでした。実際に、写真やカメラについての知識も全くありませんでした。在学中は厳しくも良い先生方に恵まれて、課題が与えられると、あまり深く考えないで貪欲に取り組みましたね。卒業後は、東京で広告フォトグラファーのアシスタントを経てコマーシャル写真を中心にプロとしての基本的な技術を学びました。シンプルで力強い写真を求めて
ちょうど30代半ばの頃、コマ-シャルの仕事は順調でしたが、自分の写真を撮っていくのにあたり壁にぶつかりました。もっと語学や本場の写真を学びたかったこともありニューヨークに渡って2年間滞在しました。そこでの経験が自分にとっての財産になったと思っています。数々の有名作家のオリジナルプリントも見れましたし、現地で活躍するアーティストの人たちとの出会いも新鮮でした。そして何より、自分の好きなものがはっきりと見えてきましたね。「分かりやすくて力強い」(simple & powerful)、そんなアメリカンフォトの源流ともいえる写真のスタイルに影響を受け、自分はそういう写真を撮っていきたいと再認識することができました。自分の伝えたいメッセージが相手にも確実に伝わるパワフルな写真です。今回の個展のテーマ「FORM」について
まとまったスティルライフの写真展は今回が初めてです。身近なものにフォーカスオンした時に見えてくる、かたちの美しさをテーマにしています。余計なものをできるだけそぎ落とした時に見えてくる何か-。このシリーズは、「分かりやすくて力強い」というスタイルの究極を表現しています。例えば、ソラマメやタケノコなどの、素のままでシンプルなモチーフだけで絵になることを発見しました。形容でなく、感嘆される作品を創りたい
ニュ-ヨークの広告等を見ていると思うのですが、ヴィジュアルだけで表現することがいかに重要かというのがわかります。多民族の街では、英語が判らない人にもメッセージが理解されないといけない。見た瞬間に分かってもらえ、説明する言葉が要らない強いヴィジュアルを提示しないといけません。「うわっ!」とか「すごい!」などの感嘆詞が出てくるような、人の心に響くような写真を撮っていきたいですね。
今後は「東京」をテーマに作品発表を考えています
今後も、仕事は大方デジタルで、作品はアナログにこだわって制作を続けていきます。どちらにおいても「これでいい」という到達点はないので、今後もどんどん変化していくと思います。ここ数年、特注で作った6cm×24cmフォーマットのパノラマカメラを使って「東京」をテーマに撮っています。東京は自分が住んでいる街であり、色々な切り口があります。多数の切り口がある分、難しい側面もありますが、いつかまとめて発表していきたいですね。

「身近なものを題材に、できるだけ分かりやすいカタチで」-上杉敬がここ10年近くかけて撮りためたものをこの機会に発表いたします。オリジナルプリント作品全38点を展示・販売いたします。作品一覧
FORM 30 \52,500
「FORM」シリーズ初期頃の作品。ヴェネチアのムラーノ島で見つけた青いガラスベースと蝶を組合わせた作品。美しい色彩と造形美が印象的。

FORM 03 \126,000
グリーンの栓抜きとバッタを組合わせた作品。窓からひょっこり顔を覘かせているかのような一瞬がなんとも愛らしい。写真家によると、ユーモア溢れる偶然に見える面白い構図が、ファインダーによく飛び込んでくるとか。

FORM 15 \52,500
落ち葉の連作は近作です。落ち葉を集合的に散らした作品の他、こちらは一つの落ち葉にフォーカスしたもの。緑、赤、黄などの色が滲むように出ていて身近な自然のモチーフに、思わずはっとさせられる作品です。

現代日本の写真 vol.7/年鑑
現在活躍中のファインアート、ランドスケープ、ファッション、スティルライフ、コマーシャル、ドキュメンタリーなどの写真家148名の作品を掲載した写真集です。様々な専門分野で活躍する写真家の感性、技法、テーマなどを堪能できる一冊です。

仕事も趣味も写真、という上杉敬さん。ファインダーをのぞいて集中できる時間が一番好きだそうです。ただ、旅に出る時は、なるべく「考えないで」写真を撮りたい、という上杉さんのコメントも印象的でした。日頃から訓練されている、<絵になる構図やパターン>というものから完全に解き放たれて、自分の意識とは違うところで撮影したいのだとか。写真を究めつつある作家ならではの興味深いお話でした。今後の作品展開にも期待が寄せられます。

 

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