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期待のイラストレーター、10人目は「和紙ちぎり絵」で様々な世界を表現する春日公子さんです。「和紙をちぎる」ことにより生まれる質感を最大限に活かしたイラストレーションの秘密と今後の展望に迫りました。


1972年 神奈川県生まれ。1992年 東京田中千代服飾専門学校卒業。1995年 KFSメルヘンイラストコンテスト/大賞。和紙ちぎり絵のイラストレーターとして仕事を始める。現在、雑誌を中心に活動中。■主な画材/和紙■制作期間/3〜5日■データ入稿/可能※作品をスキャンしたもの■得意なタッチ/子供、動物、食べ物、雑貨、MAPなど■今後挑戦したい仕事/本の装画、絵本、パッケージ■クライアントに一言/ご要望に添えるよう全力を尽くします。

Q1.New Illustrators FILE 掲載後の反響はいかがでしたか?
カレンダーのコンペ参加へのお誘いを頂きました。

2.その他特別な営業活動はしていますか?
以前は都心在住だったため出版社・デザイン事務所へ直接伺い作品を見て頂いたり、イラストエージェンシーへ登録するなどの活動をしていましたが、最近、北海道に転居したため今後はこちらでもできる新たな営業方法を試みて活動して行きたいと思っています。

Q3.好きなモチーフやテイストは何ですか?
色えんぴつやパステル、カラーインク、布や紙のコラージュなど色々試行錯誤したのち現在の和紙を使用したテイストに落ち着きました。和紙の作品を作るようになってからも作るたび新しい発見がたくさんあるのでこれからももっと世界を広げられたらと思います。
Q4.和紙を使ったイラストレーションが印象的ですが、画材である和紙の種類や特性、その中でもこだわっているポイントなどがあれば教えてください。
主に土佐典具帖紙という手漉き和紙を使用しています。渋い色から明るい色まで色数が豊富で厚さも何種類かありますが、私はかざすと透けるくらい薄手のものを使用しています。

Q5.和紙の素材が活かせるような仕事や、相性のよいモチーフや世界観は何だと思いますか?
「和紙」というだけあるので和風のモチーフを描くのには最適の素材だと思います。和雑貨のイラストや和菓子のパッケージデザインなどにも適していると思います。

Q6.影響を受けたアーティストや物事はありますか?
子供を描くのが好きなので、画家のいわさきちひろさんや写真家の田沼武能さんの優しいまなざしを感じる作品に心を惹かれます。私も心温まる作品づくりを目指したいです。
Q7.クライアントから求められる要素について教え下さい。
印刷物になったときも、和紙の質感、ちぎった時に出来る毛羽(けば)や表面の透け具合がわかるようにとのご要望がよくあります。
Q8.和紙の素材を活かしたイラストレーションならではの今後の展望などがありましたら、お聞かせください。
現在は和紙を貼るだけの平面的なものが主ですが、和紙を使った立体的なペーパーアートのような作品にもチャレンジしてみたいです。Q9.クライアントへ自分の作品のPRポイントを教えて下さい。
和紙を貼って描いたイラストレーションですが和風のモチーフだけでなく、洋風な感じや現代的な雰囲気も織り交ぜるよう心がけて制作しています。ご要望に応じモチーフをデフォルメしたりリアルにしたりさまざまですが、和紙の質感により実物のモチーフより柔らかく暖かみのあるイメージに仕上がります。

Q10.これから挑戦してみたい仕事や作品のテイストを教えて下さい。
本の装画、絵本、パッケージイラスト、カレンダーなど色々なお仕事に挑戦してみたいです。他に子供を描くのが好きなので、子供をモチーフにしたお仕事が出来たら嬉しく思います。


「和紙」で何かを表現するとなると、つい「和のモチーフ」を想像してしまいがちですが、春日さんは固定されたイメージを飛び越え様々なものの表現に挑戦しています。時にはファンシーな動物たち、時にはリアルな人物など、和紙独特の柔らかさや温かさがそれぞれのモチーフに優しい存在感を与えてくれるようです。今後は平面にとどまらず、立体でも表現の幅を拡げていきたいとおっしゃる春日さん。素材の特性を熟知しそれを活かす術を持った彼女が、今後どのような世界を創りだしてくれるのか、活躍を期待せずにはいられません。
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