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2006年度 第16回 ART BOX 大賞展において受賞したアーティスト(グランプリなし・準グランプリ4名)の展覧会を開催しております。このたび、準グランプリに輝いた油彩画を中心に活動する長濱伶子さんに作品や今後の展望をお聞きしました。

プロフィール
1970年多摩美術大学デザイン科染織専攻卒業。2000年白亜美術協会展/新人賞。2004年白亜美術協会展/優秀賞。2006年白亜選抜展/大阪市長賞。兵庫県美術家同盟展/芦屋市長賞。個展・グループ展多数。白亜美術協会会員。
2007.1/8よりART BOX GALLERYにて個展

多くの公募展からART BOX大賞展を選んだのはなぜですか?

変化する自分の絵を新しい視点で確認したいと思い、以前から公募展に作品を出したいと考えておりました。ART BOXの出版物への掲載がきっかけで、ART BOX大賞展のことを知りました。作家活動には色々と諸経費がかかるので、賞金や個展開催などのアーティストのサポートが充実しているART BOXの姿勢に魅力を感じました。
受賞記念として個展を行う事についてはどう思われますか?日本の美術の中心である銀座で個展ができて、とてもありがたく思います。特にこの街の落ち着いた雰囲気が好きです。由緒正しく、理性や知性といった品格を感じさせる場所で自分の作品発表ができることを嬉しく思います。
油彩を描くきっかけとなったことはありますか?
美大時代は絵画ではなくて、染織が専門でした。糸を染めて、紡ぎ、織り機に糸を通して織っていくのですが、織り成すと出来上がるきれいな色の組み合わせに感動を覚えました。色と色が響き合う美しさに興味を持っていたのだと思います。実際に絵画を始めたのは、娘の小学校の美術の先生だった画家の個展を見に行ったのがきっかけでした。原田嘉徳先生の澄んだ空気を感じさせる雪景色の作品に魅せられて、教室に入りました。水彩画を10年続け、その後10年かけて油絵を学び、今に至っています。現在は油彩画の大作と格闘しております。
作品について教えて下さい。
華やかさからは一歩はずれたパリの裏通りに心惹かれ、その雰囲気を描いています。石壁や石畳の路地に歴史の中、行き交った人々の情感を感じます。年月を経たその場所に今の時代の私が立っている、そしてこの先ここではどんなことが起こるのだろうか、と想いを馳せながら創作意欲がかきたてられます。作品の技法について教えて下さい。
描きたいものをどう表現しようかと考えているうちに技法が生まれてきます。主にペインティングナイフを使ったタッチが好きです。また、古い建物を表現するのに質感にこだわってシェルの粉を油絵の具に混ぜて使う事もあります。色調は抑えてシックな表情を出すことで歴史の重みを表しています。影響を受けたアーティストはいますか?
同じパリの街を描いていた佐伯祐三や荻須高徳が好きです。パリに行く前までは、彼らの画集を見る度にこの景色に出会いたいと願い、そしてパリに行ってからはこの景色を絵にしたいと思いました。これからどのような形で活躍していきたいですか?
今回は、先日訪れたニューヨークの絵を描きました。パリだけでなく、どこか別の場所で新たなインスピレーションを得たかったというのがあります。ニューヨークには、パリとはまるで違う文化と雰囲気がありました。もちろん私の根底には常にパリがありますが、出会う文化や景色・空気感に自分の感性を触発されたいと思います。今後も新しいものを取り入れてさらなる作品展開をしていきたいと思います。

ART BOX大賞展について
ART BOX大賞展は、新人アーティストの登竜門として意欲的なアーティストのサポートを目的とする公募展です。今回は、第16回の同展にて準グランプリに輝いた長濱伶子さんの受賞を記念した企画展です。
次回 は'07.6.30応募締切 第16 回 結果
※月刊ギャラリーに紹介されました。

パリの路地、カフェの入口、セーヌ河岸などで感じたノスタルジックなイメージを追求し、パリの街並や佇まいを表した作品を中心に近作を含む26点の作品を展示・販売いたします。作品一覧
coin de la rue-街角 \63,000
この路地を入ったら、どのような雰囲気に出会えるだろうかと期待感がわいてくる佇まいの街角。静かで穏やかな空気に包まれるような一枚です。

cafe de rouge-赤いカフェ \94,500
赤を基調とした作品で表面がざらっとした質感のある一枚。カフェ内でアーティスト達が集って議論しているサロンをイメージ。ジャズのサウンドや人々の語らう声が聞こえてきそう。

NEW YORK-ニューヨーク \94,500
このところ追究しているモノトーン使いの作品。ニューヨークに行って見た、眠らない街の摩天楼を表現。パリとは違う、ハードなビル群は新しいモチーフの一つです。

長濱伶子さんは、本展開催前にニューヨークを取材し、憂愁漂うパリの街並とはまた一味違う作品を展覧会のために描き下ろしてくれました。摩天楼のビル群の他に、ブルックリンの倉庫街に赴き、落書きされている倉庫などに心惹かれたそうです。その時受けたシャープでハードな印象が作品にも表現されています。今後は、ギリシャのエーゲ海などへ取材旅行に行きたいとか。新しいインスピレーションから生まれる長濱さんの今後の作品が楽しみです。

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