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2006年度第16回ART BOX大賞展において受賞したアーティスト4名(グランプリなし・準グランプリ4名)の展覧会を開催しております。このたび、準グランプリに輝いた藤井忠行さんに作品や今後の展望についてお聞きしました。

プロフィール
2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業制作/優秀賞・三雲祥之助賞。2002年デッサン展。2003年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。第38回・第39回昭和会展招待。神奈川県美術展。
2007.1/15よりART BOX GALLERYにて個展

多くの公募展からART BOX大賞展を選んだのはなぜですか?
銀座という場所で個展を開催できるという点は魅力的でした。また常に具体的な形あるものから表現の発想を得る自分にとっては、「存在」というテーマも非常にしっくりくるものでしたから。
受賞記念として個展を行う事についてはどう思われますか?
受賞をきっかけに開催できる個展というのはとても良いと思います。グループ展と違い、他の出品者と比較されたりすることもない反面、お客さんの反応もすべて自分一人で受け取ることになるわけです。質問等にも自分一人で答えることが出来たり、何と言うか自分を100%出せるような感じがして、やりやすいですね。
絵を描き始めたきっかけを教えてください。
両親が絵画や音楽を愛するタイプで、幼い頃から芸術的な環境が自然と身近にありました。ピアノも習っていたし、絵に関してはとにかくモノを見てそっくりに描くという行為が好きでした。夏休みの宿題の朝顔やヒマワリの観察日記なども、必要以上にリアルに描いていたように思います(笑)。マンガも好きで、よくクラスメートから何か絵を描いてと頼まれてはノートに描いてあげていました。
作品について教えてください。
常に身近なもの、生活に根付いたものをモチーフにしています。人物画でも自分の関わってきた人だけを描きますし、風景画でもよくあるポスターのような綺麗なだけの風景などには心が動きません。描く対象をずっと見ていると次第に視覚が慣らされてきて、自分の都合の良いように解釈してしまう。それを避けるために僕の場合は時間をかけます。制作途中で半年や1年寝かしておくこともよくあり、モデルの変化・成長をも描きこむつもりでやっています。感情を持って絵筆をとるわけですから、どれだけ新鮮な感動とともに対象物と向き合えるかは重要で、写実というのは対象とのリサーチを重ねることに重きを置くべきと考えています。技法について教えて下さい。
技法には非常にこだわっています。自作のパネルを太鼓貼りにしたものに膠水で綿布を貼り白亜地を引くというのが基本で、下層描きと上層描きをしっかりと区分けしています。写実絵画は個性を出すのが難しいジャンルですが、だからこそ独自の技法を確立することは重要です。影響を受けたアーティストはいますか?
大学の時、マドリード・リアリズムのアントニオ・ロペス・ガルシアの絵を観て衝撃を受けました。風景画にしても、カレンダーなどにありがちの小綺麗さはなく、風景に工事現場が入っていてもそのまま描いたりしていて、まさに理想的な装飾・美化とは無縁の究極のリアリズムです。最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
情報が溢れ過ぎているせいか、最近写実をやっている人というのは皆、流行にとらわれていたり、同じ方向へ向かっている様な気がします。ですから僕としては今後、個展やグループ展を通して、そういうものとは異なる、少し角度を変えたプレゼンテーションを発信していきたいと考えています。

ART BOX大賞展について
ART BOX大賞展は、新人アーティストの登竜門として意欲的なアーティストのサポートを目的とする公募展です。
次回 は'07.6.30応募締切 第16 回 結果
※月刊ギャラリーに紹介されました。

油彩の艶を抑えたマットな質感と、徹底的に技法にこだわった精密な写実、刻一刻と変化する対象物のリアルを捉えた作品18点を展示・販売致します。作品一覧
閑日月 \315,000
美大でデザインを専攻する学生。彼女には以前から制作に協力してもらっている。普段は明るく気さくな性格だが、絵画の視点で捉えるとまた違う一面を見せてくれる。

古書と果実 \315,000
見たこともない、珍しい辞書を手に入れた。経年による劣化がすごく進んでいる。鳳凰みたいなマークはまだ剥げ落ちていないが持ち上げると側面からバラバラになりそうでコワイ。白亜地のパネルに配置する時、引きずった後が強烈に残った。インパクトが強すぎたと感じ軽く布で払ってみた。

風のない日 \378,000
語学留学を経験している彼女はフランス語が堪能だ。様々な美術館を巡り、西欧古典絵画のメチエを間近で観たことや南仏の広大な風景を肌で感じ、眼に焼き付けて帰国してきた彼女の体験談は、私の制作に大いに影響を与えてくれている。 

「時代に逆行しているかもしれないけれど」と、前置きしつつ、ご自分の確固たる姿勢を淡々と語る姿がとても印象的な藤井さん。これまでも一歩一歩着実に歩んで来られ、そしてこれから進むべき方向もきちんと見定めていらっしゃるように感じられます。業界の流行とは常に一線を引いたところに身を置き、時間をかけて納得のいく制作を続けたいとの姿勢には、絵を通してご自分と真摯に対峙しようとする真面目さを感じ、いろいろと考えさせられました。藤井さんの更なるご活躍を期待しています。

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